初代ときメモについて語ろうぜ

突然ですが「ときめきメモリアル」というゲームをご存知でしょうか。

デザイナーのかもゆうこです。

デザイナーですがデザインに全然関係ないただのオタクの話をします。

発端はとあるメガネ税理士の年末のブログです。

ときメモ(初代)に関してなら語りたいことがいっぱいあるぞ!!ゲームの内容薄いんじゃないのか?!ああん?!!とオタク魂に火をつけられたので(完全にいちゃもん)、怒涛の勢いでこれを書いております。

目次

「ときめきメモリアル」とは?

「美少女ゲーム」「ギャルゲー」などと呼ばれていたゲームのはしり。主人公(自分)が高校に入学したての男性となって、お目当ての女の子から告白されるために、卒業までの3年をかけて自分を磨くというシミュレーションゲームである。「ときメモ」と略される。

このシステムがまたよくできていて、選んだコマンドによって「文系」「運動」「雑学」などの、人の能力を数値化した全13項目のパラメータが上がったり下がったりします。

女の子それぞれ必要なパラメータの値がそれぞれ違うので、最終的にお目当ての女の子の攻略に必要なパラメータがクリアできるように調整するのです。

が、ただパラメータを上げるだけではダメで、休日にデートしたり、同じ部活に入ったり、体育祭で一緒に競技に出たり、修学旅行で一緒に行動したりして、女の子との「親密度」も同時に上げる必要があります。

また、「体調」「ストレス」というパラメータが存在するのもリアル。ただがむしゃらに行動しているだけでは体調を崩して大幅なタイムロスになることも。

行動コマンドやデート等のバランスをうまく調整し、パラメータと親密度、またイベント発生等を同時にクリアすることで、高校卒業の日に晴れて告白してもらえるのです。(私はこのゲームで「親密度」という言葉を知りました)

「勝手に好かれてキレられる」

このゲームの特徴として、「普通に学校生活を送っているだけで卒業する頃には誰かしらにある程度好かれる」という現象が発生します。

女の子の登場する条件が「特定のパラメータが一定値を超える/特定の行動コマンドを一定数以上実行する」ことであり、さらにゲーム中の強制イベント(体育祭や文化祭など)で活躍すると、「その時登場している女の子全ての親密度が少し上がる」という仕組みがあるんです。

3年目にもなると、1年目で登場した女の子は大体親密度が高くなっています。

そして、一度もデートしたことなくても、なぜか「かまってもらってない!」と一方的にブチ切れてきます。

メンヘラかよ。

親密度が高くなっている女の子としばらくデートしなかったり、デートをすっぽかして怒らせたりすると爆弾というものがついて、それが爆発すると一気に全員の親密度がガタ落ちするという恐ろしいものがあるのですが、

一度も仲の良いそぶりをした覚えのない女にいつの間にか爆弾がついているんです。

怖いですね。

この爆弾処理というのが本当に面倒で、爆弾を消すためには一度デートをする必要があります。つまり、本来なら目当ての女の子とデートするために使いたい、もしくは溜まった「ストレス」の値を下げるために休養したい貴重な休日を、ただ爆弾を消すためだけに好きでもない女とデートをしなくてはならないのです。

好感度(親密度)が高ければ高いほど、爆弾のつくペースが早いので本当にやっかい。「オメーこないだデートしただろ!!」と言いたくなる。

ただし、これもそもそも女の子が登場していなければ良い話なので、お目当ての女の子以外とは可能な限りギリギリまで出会いたくないわけです。

ゲームのシステム上、誰かを狙っていればパラメータを低いまま保つというのは不可能に近いので、終盤までにある程度の女の子が登場してしまうのは仕方ないです。

ただし虹野、テメーはだめだ。

※虹野沙希…サッカー部または野球部のマネージャー。該当の部活に所属する、もしくは根性パラメータが36以上になるとほぼ強制的に出てくる。

男性ユーザーには概ね好評らしいですが、私はこのキャラクターがめちゃくちゃ嫌いでした。

大抵の女の子は登場をある程度コントロールできるのに、普通にプレイしているとこいつだけはなぜかほぼ確実に1年目で出てくるので、鬱陶しくて仕方なかったんです。

根性とか言ってるわりに、なんかこういうポジションの女子の理想像(当時)みたいなものが反映されてるのも嫌だった。清川さんくらい突き抜けてるほうがいいわ(※個人の感想です)。

誰から攻略したか&誰が一番好きか問題

ときメモの話題になると絶対に聞きたくなるのがこれ。

まず誰から狙ったか?というのと、誰が一番好きか?というもの。

こういうゲームの面白いのは、何度も接するうちに、見た目の最初の印象と中身が全然違うことが判明したりするので、始めた頃と終わり頃だとお気に入りの子がガラッと変わったりするところです。

私はとりあえずおとなしそう(=攻略しやすそう)という理由で(今考えるとひどい理由だな)、如月美緒古式ゆかりという順番で始まりました。

しかしこの古式さんがなかなかぶっ飛んだキャラだったため、好印象で攻略し始めたのに終盤にはあまり好きでないキャラとなってしまいました。

しかしそのおかげで「ちょっと苦手かもっていう子も、もしかしたらそんなことなかったりするのかも?」と気づくきっかけとなり、全員のエンディングを見るべく攻略を開始。

その後の順番は少しおぼろげですが、藤崎詩織以外のキャラを、隠しキャラも含めて全員攻略した後、最後にメインヒロインの藤崎詩織を攻略しました。

ヒロインという名のラスボス

この藤崎詩織の攻略がめちゃくちゃ大変だったんです。

幼なじみで家も隣に住んでるから初めから知り合いだし、すぐ仲良くなれるのかと思うじゃないですか。

全キャラの中で攻略ハードルが一番高いという曲者でした。

詩織を落とすためにパラメータガンガン上げる必要があるから、他の女の子ほぼ全員メンヘラになるし、デート回数もこなさなきゃいけないしで本当に大変でした。

好感度もMAX、デート回数もクリアしてるのに、最後のコマンド実行で必要パラメータのどれかが10足りない!というだけで他の女の子に告白されてしまう。

エンディングで、伝説の木の下に主人公が走ってたどり着いて、告白してくれる女の子がシルエットで出てくる演出があるんですが、他の全員攻略してるおかげでそのシルエットに見覚えがあるもんだから

「お前じゃねえーーーーー!!!!!!」

と何度叫んだことか。

この藤崎詩織、攻略が難しすぎるし、欠点のない「ザ・優等生」という感じすぎるので、私はただの攻略対象キャラクターとしてしか見れなかったのですが、やはりヒロインだけあって人気みたいですね?

冒頭のメガネ税理士も詩織が好きだったって言ってるし。

この「詩織全然落とせない問題」で、ときメモ2では詩織と同じポジションのヒロインキャラクターが一番攻略しやすいというものになったのですが、それが大不評だったのはまた別の話。

ちなみに初代ときメモで私が一番好きなのは鏡さん(最優先パラメータが魅力の女の子)です。でもあの人絶対高校生じゃないと思う。

次点で伊集院レイが好きです。

ギャルゲーあるある「攻略してると可愛く見えてくる」

ギャルゲーに限らず乙女ゲーもそうなんですが、こういう恋愛シミュレーションゲームで面白いのがこの「なぜかだんだんかわいく見えてくる」です。

さっきボロカスに言ってしまった虹野紗希も、攻略している時は最終的にかわいく見えてました。本当ですよ。

少し話が逸れますが、「トゥルーラブストーリー」というゲームがありました。

大変申し訳ないのですが、「絵が全然かわいくねえ!!!」と思っていたんです。

ただ、ときメモ以外のギャルゲーをやってみたいという好奇心で買って、正直期待せずプレイしてみたんです。

そうしたら、最初はそっけなかった女の子がちょっと仲良くなってきて、頰を染めた(一定値以上に親密度が上がった)瞬間、

あれ?カワイイじゃん。

となり、これには自分自身もびっくりでした。

最終的には「いやーこの子かわいくないと思うじゃん?それがさあ…」と語るウザい元彼みたいになってました。

でも初代ときメモでは片桐さん(美術部の帰国子女)が最後までイマイチ好きになれなかった記憶があるな…。理由は不明です。

“ていうかお前ら付き合ってないの?”問題

これ系のゲームで一番ツッコミたいのが、3年間通して散々デートして下校時も一緒に帰って誕生日プレゼントあげたり初詣も毎年一緒に行ったりしてるのに

エンディングで告白されるまでは付き合ってないことになってる

っていうところです。誰がどう見ても付き合ってるだろ!!

(ゲーム内の)1日が終わるのが早すぎる

あと、システム上仕方ないのですが、「女の子をデートに誘うために電話をかける」という行動だけで休日が1日終わるというのがシュールでした。

早乙女好雄(主人公の親友。なぜか女の子の情報を知りつくしているストーカー情報通)への電話は何度でもできるのに!

そういえば好雄も攻略できるのかと思っていろいろやってみたけど、さすがにそれはできませんでした。ただ3年間なにもせずにサボり続けるか、特定の女の子と仲良くならずにいると、ある意味好雄とのエンディングっぽくはなった気がします。「おれたちの友情は続く!」的な。

やっぱりときメモはすごい

それにしても本当にめちゃくちゃハマったゲームだったので、徹夜でやっていました。

徹夜してまでプレイしたゲームは今のところこれが最初で最後です。

確か2〜3人の攻略を同時に進めていて、どうしてもそれぞれエンディングを見てから寝たい!と思ってやっていた記憶があります。

というかほんとギャルゲーって聞かなくなりましたよね。こういうパラメータを上げるタイプのはもう売れないのだろうか。

もしおすすめのギャルゲーがあったら教えてください。

余談

ちなみに冒頭で紹介したメガネ税理士はめちゃくちゃ敏腕な税理士さんで、まじめなブログは普通にためになるしふざけた文章もめちゃくちゃ面白いので、「えっ税理士?接点無さそう…」と思う人でも、ぜひ軽率にウェブサイトを見に行くことをお勧めします。