デザイナーのかもゆうこです。
私はグッズ全般のデザインを得意としていますが、デザインだけでなく、製造まで含めてお引き受けすることも可能です。
今回、株式会社コルク様からのご依頼で、オリジナル歯ブラシの制作を担当しましたのでご紹介します。
「ながせデンタルクリニック」様と、漫画「Doちゃんと僕」のコラボ商品です。
目次
価格と表現のバランス
何かを作ろうとする時に悩ましいのが、「安く済ませたいと思うと表現方法が限られる」というところ。
ものを作る時にかかる料金を原価と言います。
この原価をなるべく抑えたいと思うのは誰しも共通ですが、ただ安いというだけで商品を選択すると、何かと不都合が多いという傾向があります。
私が商品の製造も含めたご相談をいただく場合、本体の製造価格と特性をこちらでいくつかチョイスしてご提案するようにしています。
ロット(作る個数)によってこのあたりの条件は大きく変わりますので、お問い合わせの際は、だいたいの作りたい数を決めておいていただけるとスムーズです。
今回の歯ブラシの場合でも、本体の色あり・色なし、ブラシ部分のキャップの有無、外装フィルムの有無、サンプルの有無など、メーカーによって特性が色々分かれました。
例えば最初にイメージを進めていたこちらのタイプ。
本体に色がついており、5色のアソートで、かつ色の選択はできないということでした。
そこはあらかじめご了承いただいていたのですが、途中でプリントが背面側から見たようにしかできないことが判明。
正面(ブラシの毛がついている側)から見た時に絵が見えるようにしたい…とのことでしたので、今回のクリアタイプに変更となりました。
イメージと完成品の違い
ものを作る時に一番気をつけたいのが、画面のイメージと実際にできる商品には多少なりともズレがあることです。
ですので、本来はデザインができてから、サンプルを最低一回は作っておくことが望ましいです。
ただし、作る個数や量産をお願いするメーカーによって、このあたりの条件は変わってきます。
どうしてもサンプル制作が難しい場合は、最低でも原寸で出力して、身の回りの形状が近いものを探して、それにあててみる…などの確認が必要です。
今回の歯ブラシも、外側に近い場所に印刷された絵柄は歪んで見えやすいという特性がありました。
メーカーさんの協力もあって、あらかじめ注意箇所は教えてもらえたのと、校正サンプル制作一回分が費用に含まれていたため、事前に仕上がりをしっかり確認してから量産することができました。
悩んでいる場合はお問い合わせを
今回のように製造も含めたデザインはもちろん、デザインのみのご依頼、また「○○を作りたいけどどうすればいいかわからない」など、商品制作でお困りのことがありましたら一度お問い合わせください。数量がかなり多くなりそうな場合などは、法人取引も可能です。